2020年11月30日

中古重機を高く売るには?査定依頼時の注意点や売却時のポイント

ミニユンボ(ミニ油圧ショベル)が保管されているヤード

中古重機を売却したいと考えた時、買取を行っている中古買取業者に依頼する方法が一般的です。では、そうした業者に買取を依頼する際、どういった点に注意すると査定が有利になるのでしょうか。中古重機を売却するときのポイントや高く査定してもらうコツなどをご紹介します。

中古重機を売却するときのポイントとは?

中古重機を売却する時、どのような条件がそろうと有利に売れるのでしょうか。そのポイントをご紹介します。

稼働・使用可能な状態で売却する

売却したい中古重機が万が一稼働しない・使用できないなどの状態であっても、売却することは可能な場合はありますので、まずは業者に見積もりをしてもらうことをお勧めします。しかし当然ながら、買取可能な場合でも大幅に買取価格は下がってしまいます。

万が一、オイル不足などの軽微な理由であっても、エンジンがかからない場合は見積もり上で故障と判断されてしまったり、作業装置の稼働状態や騒音、使用感などを見ることができないために、買取額が低く見積もられてしまったりすることがあり得ます。

このように、稼働可能な状態と不動状態では買取価格に大きな差が出ます。中古重機売却を検討する時は、可動のうちに売却の判断をすること、また不動状態でも点検・整備をして稼働状態に戻せないか確認することが重要なポイントです。

必要な情報を正確に伝える

中古重機の買取事業者が買取価格を決めるためには、その重機の機種、年式、アワーメーター上の稼働時間などの情報が重要な判断材料になります。年式を間違えるとあとから価格が下がる可能性もありますし、稼働時間が不明では次の買い手がつく見込みも少なくなるため、買取価格も低くなります。

メーカーや機種、年式、アワーメーターの数値など必要な情報を整理しておき、正確に伝えるようにしましょう。

現場履歴や修理歴を作成・保管

メーカー・機種・年式・アワーメーターなどは基本情報として重要ですが、中古重機の場合、ほかにも重視される情報があります。それは、「これまでどのような使われ方をしたか」「どういった箇所が修理済みとなっているか」といった現場履歴や修理歴です。

これらはマイナス要素として判断されるのではなく、出どころや使用状況が明確というプラスの要素として判断されます。現場履歴や修理歴が不明なものは買い手がつきにくい傾向があり、売れる可能性が下がるため買取価格も低くなりがちです。

こういった現場履歴や修理歴は必ず作成・保管しておきましょう。また、使用現場が変わったり大きな修理が発生したりした場合には忘れずに更新しておきましょう。

アタッチメントの有無や特殊仕様は有利になる

中古の重機を求める人の多くは、現場ですぐに使える即戦力として重機を探しています。そのため、「こういった仕様のものを、こういう用途で使いたい」という具体的な要件が定まっている場合がほとんどです。

特定の作業で能力を発揮するアタッチメントがあったり、特殊な業務に適した特殊仕様となっていたりする重機は、即戦力として買い手がつきやすい傾向にあります。そのため、買取価格についても有利な条件となり得るのです。

査定を依頼するときの注意点は?

中古重機の買取に際して、業者によって方法は異なりますが、仮査定・本査定の2段階を経て最終的な見積もり金額が提示されることがあります。このような方法の場合、仮査定では必要事項に沿った情報での査定、本査定では現車を確認しての査定となることが多く、それぞれに査定額を下げないための注意点があります。

基本情報の整理を

メーカー・機種・型式・年式・アワーメーターの5つは、中古重機の査定をするために必要な基本情報です。こういった基本情報がなければ、相場の比較対象を定めることができず、相場より低めの査定額を提示される可能性が高くなります。また、海近くの掘削、河川の砂取、採石場、災害復旧現場、離島の港湾現場など、どこの現場で使用したかが正確にわかれば適正な価格をご提案できます。

大切な基本情報は整理しておき、正確に伝えることで適正な査定を受けられるようにしましょう。

査定前に清掃・洗浄を

重機の写真を撮影する場合や、現車を確認するため査定員が来訪する場合には、その前に重機を清掃・洗浄しておきましょう。

実際は、大きなオイル漏れの跡や全体的なサビといった不具合や過酷な使用状況がわかる汚れでない限り、外装に付着した多少の汚れは査定額には影響しません。しかし、車体がきれいになっていると「大切にされている」=「使用状況が良い」という好印象を与え、これまでの使用歴の補完になります。

詳細な写真撮影

オンラインや郵送での査定においては、判断材料としての重要度が高いのは現車の写真となります。写真が不明瞭だったり撮影箇所が不足していたりすると、適切な査定ができず適正な査定額がつかなかったり、再度撮影となり買取までの時間が長引いたりする可能性があります。

特に、コーションプレート、本体刻印、エンジン刻印、足回りシュー・シューリンク・スプロケット・ピンブッシュ、油圧ポンプ、エンジン、カバー内部などが撮影しておきたい箇所となります。

スピーディーで正確な見積もりのため、なるべく詳細に撮影することを心がけましょう。

ニーズの高い機械はどのタイプ?

ここまで重機全般においての買取や査定のポイントをご紹介しましたが、そもそも高額査定となりやすいニーズの高い重機とはどの種類なのでしょうか。

重機の種類、メーカーごとに、取引量から市場におけるニーズを比較してみます。

重機の人気トップは油圧ショベル(ユンボ)

日本建設機械工業会では、国内の建設機械の生産実績について統計を公表しています。台数ベースで見ると、2020年の国内の重機市場では油圧ショベルとミニショベルを含む掘削機械の取引量が最も多くなっています。次いで多いのが、コンクリート機械、道路機械です。

中古市場においても油圧ショベルの取引台数が多いのは同様で、圧倒的に高いニーズがあります。

ローラー・ホイールローダー・ブルドーザーなど道路機械や整地機械の取引が油圧ショベルの次に多く、中古では整地用途の重機について人気が高いということがわかります。

また、近年ニーズが高くなっているのが環境機械と呼ばれるジャンルの重機です。 石質クラッシャや木質シュレッダー、スクリーン、土質改良機など、環境開発に関する重機の人気が高く、中古市場においても注目されています。

国産メーカーが全般的に人気

日本建設機械工業会の統計をもとに三井住友銀行がまとめた資料「国内建設業界の動向」では、2018年の建機市場の動向を解説しています。このなかでは、油圧ショベルのメーカー別市場シェアもまとめられています。大手5社と言われるコマツ、日立建機、キャタピラー、コベルコ建機、住友建機の重機が市場の9割ほどを占めています。

上記は油圧ショベルのみについての統計ですが、建設機械の生産台数は油圧ショベルの占める割合が大きいため、建設機械全体においても同様に大手5社のシェアが大きいと考えられます。それを示すように、中古市場においても取引総額の上位を占めるのは大手5社の建設機械です。ただし、中古市場では、新車の市場ほど極端なシェアの偏りはなく、幅広いメーカーの重機が取引されています。先ほどの大手5社のほか、農機のイメージが強いものの重機も手がけるクボタ、ヤンマーの取引も多く、取引額で上位に入っています。また、クレーンや油圧ショベルで知られるKATO、ローラーのメーカーとして人気のある酒井重工業の重機も取引量としては少なくなく、専門色の強いメーカーも含め国産メーカーの人気が高いことがわかります。

このなかで、キャタピラーは国産メーカーではありませんが、世界的にも流通量の多い重機メーカーです。日本法人もあり日本国内での取引件数も多いため、国内中古市場でも多く取引されていると考えられます。

中古重機はポイントを押さえて高く買い取ってもらおう

中古の重機を売却する際のポイントや査定時の注意点、国内中古市場で人気の高い種類などをご紹介しました。

中古の重機は需要が高く、オークションやマーケットでの売買も盛んに行われています。そういった場で取引される中古重機のなかには、買取のあとに整備して出品されているものも多数あります。中古重機の買取を依頼するとき、より高く買い取ってもらうために今回ご紹介したポイントをもう一度チェックしてみることをおすすめします。

ALLSTOCKERでは、中古重機の買取のご相談も行っております。お客様の機械の状態に最適案売却方法をご提案いたしますので、中古重機の売却をご検討の場合は、お気軽にお問い合わせください。