2020年11月30日

中古重機の購入とレンタルってどっちがお得?インターネットオークションとレンタルを徹底比較

ミニ油圧ショベル

重機を利用する際に、レンタルと購入を比べると、レンタルの方が気軽に利用でき、購入は決断が難しく簡単に判断はできない、というイメージはないでしょうか?実は、中古重機に限っては必ずしもそれは当てはまりません。そこで今回は、購入かレンタルかでお悩みのご担当者様に向け、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説していきます。

特に、最近人気が高まっているインターネットオークションでの購入とレンタルの対比を例に挙げ、受け取りまでの流れ、節税対策、初期費用から数年使った場合の総額などについて比較をしながら、決断の参考になる情報をお伝えします。

インターネットオークションでの購入とレンタルそれぞれの特徴

中古重機をインターネットオークションで購入する場合とレンタルする場合、それぞれにどういった特徴があるのでしょう。ここでは、「受け取りまでの流れ」「節税効果」「初期費用から数年使った場合の総額」の3つの観点からそれぞれを比較していきます。

受け取りまでの流れ

・インターネットオークションの場合

希望する重機を決め、入札、落札を経て契約。その後は、購入代金の支払いを行い、運送してもらいますが、インターネットオークションの場合、ここまでの手続きは基本的にオークション運営会社が行います。重機のコンディションは豊富な写真や鑑定書で確認できるなど、すべてがネット上で完結するので、実車の確認のために現地に行く必要がなく、手間も少ないのが特徴です。

・レンタルの場合

希望の重機を決め、契約。支払いを行い、運送してもらいます。基本的には自らレンタル会社へ出向き、契約、支払いを自分たちで行います。現場まで重機を運送する段取りも、場合によっては自分でやる必要があります。ネットオークションに比べると手間がかかりますが、重機はレンタル会社が整備しているので、安心感が高いことが特徴です。

節税効果

・インターネットオークション(購入)の場合

これはネットオークションに限らず購入(設備投資)をした場合ですが、中小企業投資促進税制により、重機の場合1台160万円以上であれば特別償却(30%)または税額控除(7%)の優遇が受けられます。ただし、適用には条件があり、現状では2020年度末までと期間が定められています。

・レンタルの場合

一方レンタルの場合、特別な節税効果はありません。しかし、レンタル期間中、実際に重機を使用していても所有権はレンタル会社にあるため、固定資産税といった税金はかからず、減価償却費の計上も必要ありません。また、レンタル料金は経費計上が可能です。

中古重機をネットオークションで購入した場合のメリットとデメリット

中古重機をインターネットオークションで購入した場合とレンタルした場合、それぞれの特徴を見てきましたが、次はそれぞれのメリット、デメリットを見ていきます。まずはインターネットオークションで購入した場合のメリットとデメリットです。

メリット

・通常の購入に比べ、安く購入できる場合がある

中古重機は新車に比べ、3年使用したもので4~5割ほど安く購入ができるのが一般的です。これに加え、インターネットオークションの多くは価格が公開されているため、相場価格を把握したうえでこまめにチェックしていれば掘り出し物に出会える可能性が高く、通常の中古販売に比べ安く購入できる場合があります。

・節税効果がある

前項でもお伝えしたとおり、中古重機を購入した場合、特別償却または税額控除の優遇を受けられます。期限や条件があるので確認は必要ですが、高額の買い物のため、節税効果があるのは大きなメリットと言えるでしょう。

・頻繁に使用する場合、費用対効果が高い

1回の工期が長い、工期は短いが頻繁に工事が続くといった場合、毎回レンタルをしてその手続きを行ったり、レンタル費用を支払ったりする必要がなくなるため、費用対効果が高くなります。

・多くの場合、高額で売却が可能

上述のとおり、一般的に新車から3年で価格は4~5割ほど安くなります。ただし、使用状況にもよりますが、それ以降、急激に価格が下落することは少ないのが現状です。多くの場合、数年使っても高額で売却できる可能性が高く、特に国産の重機はアジアでも需要が高いため、売却先が多いのもメリットのひとつです。

デメリット

・レンタルに比べて初期費用がかかる

種類や年式、使用状況にもよりますが、重機は中古であっても数百万、ものによっては数千万円以上のものも珍しくありません。そのため、レンタルに比べ、初期費用はどうしても高額になってしまいます。

・メンテナンスコストがかかる

重機を購入した場合、メンテナンス費や維持管理費がかかるとともに、使っていない期間があっても保管しておかなければならず、その分のコストもかかります。

中古重機をレンタルした場合のメリットとデメリット

続いて、中古重機をレンタルした場合のメリットとデメリットをお伝えします。

メリット

・初期費用を抑えられる

レンタルは購入費用がかからないため、初期費用を抑えられます。その分を新たな設備の導入費に充てたり、性能の高い新型の重機をレンタルしたりといったことも可能となります。

・必要なときだけ利用でき、不要なときに保管しておくコストがかからない

重機を購入するデメリットとして維持管理費がかかると説明しましたが、レンタルの場合、そうしたコストはほとんどかかりません。特に大型重機となると保管場所を確保するだけでも大変ですが、レンタルであればその心配もありません。

デメリット

・必要なときに希望の重機があるかどうかがわからない

工事にも繁忙期と閑散期があります。閑散期であれば希望する重機が借りられないようなことはありませんが、繁忙期となると希望する重機のレンタル在庫が出払っていて借りられず、工事計画に悪影響を及ぼす可能性があります。

・利用が長期になると割高になる場合もある

レンタルは固定資産税もかからず損金計上できるうえ、レンタル料金はすべて経費として計上可能です。しかしその分、毎月のレンタル料は高額である場合が多く、工期が長期化すると購入するよりも割高になってしまう場合もあります。

・レンタルするたびに手続きが必要

工事会社であれば、基本的に工事は頻繁に発生します。そのため、1回の工期が短いからといっても、それが頻繁に発生すれば、その都度、レンタル手続きが必要になるうえ、希望する重機を毎回探さなければなりません。そうした手間は、レンタルの大きなデメリットと言えるでしょう。

売却、現金化できることまで考慮すれば購入の方がお得な場合もあり

一般的な乗用車の購入・レンタルに比べ、中古重機の購入・レンタルは利用方法や期間にもよるものの、購入の方がお得になるケースが少なくありません。その最大の理由は、重機の場合、中古であっても売却時の価格が購入時の価格と大きく変わらない点にあります。特に国産の重機は、ネットオークションを活用すれば、大きなコストをかけず海外で高値での売却が可能です。そのため、長期レンタルをするのであれば、節税効果も高く、高値で売却できる購入の方がお得だと言えるでしょう。

これから中古重機の入手を検討される場合、利用頻度、予算などを鑑みたうえで、レンタル一択ではなくネットオークションも視野に入れられることをおすすめします。