2020年2月27日

中古ユンボの探し方講座-分類や特徴、適切な買い方について

油圧ショベル(ユンボ)の写真

様々な現場で活躍するユンボは、新車・中古に関わらず非常に人気が高く、取引が活発です。この記事では、そんなユンボの分類や特徴、中古で買うときのチェックポイントや購入方法についてご紹介します。

ユンボとは

建設工事の現場には必ずといっていいほど登場する建機・重機の花形、それがユンボです。

ユンボは人の腕の動きから考案されたと言われていて、人が肩・肘・手首を動かすように、主に3つの関節部によって様々な作業ができます。熟練のオペレーターで操ればまさに腕のように自由自在に動き、そして人の何倍もの作業をこなします。

まずは基礎知識からおさらいしてみましょう。

ユンボにはいろいろな呼び方がある

元々「ユンボ」という名称は、フランス・シカム社の掘削用建設機械の製品名でした。当時、日本には同様の形状の機械に対する特定の呼称が存在しなかったため、初めて輸入されたこのシカム社製品の名称がそのまま代名詞として普及したというわけです。

皆さんご存知のとおり、今日では油圧ショベルやバックホー、パワーショベル、ショベルカー、ドラグショベルなど、ユンボは様々な呼ばれ方をするようになりました。このうち、パワーショベルはコマツの商品名、バックホー(正式名称:バックホウ)は行政用語、油圧ショベルはJIS(日本産業規格)での統一名称であるなど、様々な呼び方がある建設機械なのです。

ユンボが使われているシーン

建設工事の現場で最も出番が多いと言っても過言ではない建機・重機であるユンボは、以下のようにその活躍シーンも様々です。

  • 掘削
    土砂や岩石を掘り、削り取ったり穴を開けたりする作業
  • 積込
    掘削したものを別の場所や貨物車両などに積み込む作業
  • 整地
    平坦地や壁面、土手・法面(のりめん)などをならして整える作業
  • 破砕
    コンクリートや岩石・岩盤などを砕いて壊したり小さくしたりする作業
  • 選別
    物をつかんで種類や処理方法ごとに分ける作業
  • 解体
    構造物をばらして分解する作業

このような用途の広さから、ユンボは建設機械のエース的存在として多くの建設現場で日々活躍しているのです。

ユンボの種類と分類

前述のとおり、ユンボやバックホー、油圧ショベルなど呼び方こそ違えど、すべて同じ建設機械を指しています。しかし、そのユンボにもいくつかの種類があります。ここでは3つの切り口からユンボを分類してみましょう。

使用目的・シーンでの分類

ユンボが様々なシーンで活躍するのは、アームに取り付ける「アタッチメント」を交換することで、幅広い用途に対応できるようになるためです。人間でいえば、アームは肩から手首までの腕の部分、アタッチメントは手のひらと指先の部分と考えると想像しやすいでしょう。

アタッチメントを変えることで対応できる主な作業には、掘削・整地・破砕・解体・特殊作業などがあります。

よく見かけるのは掘削用のバケットが取り付けられているユンボでしょう。バケットは、溝掘りや軽作業に適しています。バケットには他にも、格子状になっていて川底の砕石や掘削、コンクリートなどの攪拌(かくはん)に適しているスケルトンバケット、幅が広く平らになっていて整地に適している法面バケットなどがあります。

破砕作業で用いられるのは、ブレーカーと呼ばれるチゼル振動装置や、ペンチやニッパーのような使い方をするクラッシャーなどです。また、切削チップのついた二つのドラムが回転して掘削していくツインヘッダーと呼ばれる、破砕と掘削両方の機能を兼ね備えたアタッチメントもあります。

物を掴む動きをするグラップルや頑丈な爪状のリッパーなどは、解体に使われるアタッチメントです。スクラップ処理や木材処理などにも使われています。

特殊作業用途のアタッチメントにも豊富な種類があります。林業では、伐採・集積ができるフェラーバンチャ、小枝落としや玉切りもできるハーベスタやプロセッサなどが活躍しているほか、草木の刈払いに特化したハンマーナイフモアやロータリーモア、鉄道工事で使うタイタンパーなども特殊作業用のアタッチメントです。

さらに、ユンボにはクレーン作業を行うことができる「クレーン機能付き」という仕様のものもあります。クレーン機能付きとして製造されたもの以外は、荷を吊る作業ができないので注意が必要です。

サイズによる分類

ユンボは大きさでもいくつかの分類があります。

例えばユンボの運転資格では、車両重量3t未満のユンボを操作できるのは「小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育」という講習を受講した者と定められています。3t以上のユンボになると「車両系建設機械運転技能講習」を修了しなければ運転できません。そのため、この3tを境に小型・大型と分けられる場合があります。

また、バケットのサイズで区分けされることもあります。例えば「コンマ25(ニーゴー)」や「コンマ8(ハチ)」と言えば、それぞれバケットサイズが0.25㎥、0.8㎥のユンボを指します。バケットのサイズは、機体の重量と比例することがほとんどです。そのため、こうした呼び方で、大型・小型を表すことは広く一般的に行われています。

こうしたサイズによる分類が主に意味するところはその機械の作業能力です。

メーカーによる分類

建設機械の主役であるユンボの製造には、世界中で様々なメーカーが参入していますが、その中でも日本のメーカーは大きな存在感を放っています。国内で取り扱いの多いメーカーとしては、コマツ・CAT・日立建機・KATO・コベルコ建機・ヤンマーなどがあります。

こうしたメーカーによる違いは、操作性やアタッチメントの相性・使用可否などに現れます。また、近年では安全のための自動装置やオペレーターにとっての快適性などで各社特色を出す工夫をしています。

中古のユンボを探すには

中古のユンボを探す時、どのような方法があるでしょうか。中古と言えど需要が高く高額で取引されるユンボは様々な方法で売買されていますが、その中でも代表的なものをご紹介しながら、中古ユンボを上手に買うコツをお教えします。

ユンボの購入方法

新車の場合は、主にメーカー系ディーラーや販売会社経由で購入することになります。

一方で、中古ユンボの購入には以下のようにいくつかの方法があります。その中からメリットの大きい購入方法を選び、求める条件に合う機体を見つけていく必要があるでしょう。

  • 会場で行われる現車オークション(入札型)
  • インターネットオークション(入札型)
  • オンラインマーケット(販売型)
  • レンタル会社による地域向けの展示販売会(販売型)
  • 中古建機・重機の販売会社による展示販売会(販売型)
  • メーカー系ディーラーによる中古販売(販売型)

このうち、オークションの方式による違いやメリット・デメリットについては、以下の記事でも詳しくご紹介しています。

建機・重機のインターネットオークションが注目されるワケとメリット

このように中古建機・重機には様々な購入方法がある中で、ALLSTOCKER(オールストッカー)でも入札型・販売型を含め安心して購入できる方法が複数用意されています。


一般的な購入経路になりつつあるオンラインマーケット

では実際に、どの購入方法がよいのでしょうか。

上記の販売方法にはそれぞれにメリットがあり、同様に注意しなければならない点もあります。
その中で、近年取引数が増加しているのがオンラインマーケットです。オンラインマーケットでは、買う側は会場まで足を運ばなくても購入が可能であり、移動費や移動時間がかかりません。最近は鑑定情報が開示されているオンラインマーケットもあり、現車確認がなくとも安心して取引が行える仕組みが整備されてきています。さらに、商品は全国から出品されるため、普通なら現車チェックができず選択肢に入らない中古建機・重機も検討対象にできることも大きなメリットです。また、価格が提示されているため試算・検討がしやすいというのも人気の理由です。

売る側としても会場まで建機・重機を運搬する必要がなく、販売コストを削減できるメリットがあります。また、会場を借りる展示販売会に比べると展示期間の制約もなく、全国から買い手がつく可能性があるため、商談のチャンスが広がる点もオンラインマーケットが好まれている理由のひとつです。

このような便利さとコスト面でのメリットに加え、情報の精度や安心感の向上がオンラインマーケットでの取引を急増させた理由だと言えます。

お得に購入するならオークションですが…

一方、掘り出し物を探して相場より安く購入することを狙うなら、オークションも有力な選択肢の一つとなります。しかし、オークションは参加できる人に制限があり、一般的にはプロのバイヤー向けの購入方法です。そのため、マーケットに比べて参加するためのハードルが高い購入方法となります。また、機体の状態や入札額との兼ね合いを判断する目利きが非常に重要であり、この点もさらにハードルを高めている要因といえます。

そういった中で、近年のオークションで主流になりつつあるのはインターネットオークションです。インターネットを利用した取引のメリットは、オンラインマーケットと似ています。売る側・買う側双方にメリットがあり、移動や運搬が不要という面では、オークションの中でもハードルが一段低いといえます。

また、信頼できる鑑定情報がインターネット上に公開されており、プロに相談しながら購入できるのであれば、安心して取引に臨めます。こういった安心感・信頼感は、従来の現車を見ての目利きが必要なオークションに比べてさらに数段ハードルを下げることになるのではないでしょうか。

中古建機・重機のインターネットオークションは、こういった安心と信頼のおけるシステムが整ったサービスが登場してきたことで、以前に比べると利用しやすくなってきたと言えます。

中でもALLSTOCKER(オールストッカー)は、基本的にプロしか参加できなかったオークションに、建設会社の方も参加できるようにした数少ないサービスです。信頼できる鑑定情報があり、プロバイヤー以外の方も安心して購入できるシステムが整っています。

ユンボを買うときのチェックポイント

当然の事ながら、実際にユンボを使用する現場に適したサイズや仕様となっているかについては確認が必須です。作業内容や現場の広さなどにあった機械でなければ、現場への搬入出コストが増加したり能力不足による作業効率の低下を招いてしまったりするリスクがあります。また、クレーン機能は必要か、コンパクト仕様がいいのか、オフセットブームやスイングブームがついているか、といった点も確認した方がいいポイントでしょう。アワーメーターやメンテナンスコード、使用履歴といった、外観だけでは判断できない機体の状態を示す項目も忘れずに確認すべきです。特に現場履歴は、エンジンや油圧系統、足まわりの状態を推測するために重要な情報です。

また、オプション配管の本数や購入時についているアタッチメントなども確認を怠ってはいけません。中古建機・重機の場合、完全に希望とマッチするものを探し出すのは難しいこともあるため、後々アタッチメントを追加で購入して交換することを視野にいれて、油圧配管まわりを重視するというのも1つの選択肢に入るのではないでしょうか。

中古ユンボの賢い買い方を選択しましょう

ユンボを中古で購入するための方法やポイントをご紹介してきました。人間の腕の動きから考え出されたユンボには様々な機能を持たせることができ、多くの現場で使われる建機・重機です。活躍の場が広いユンボの中古を探すときは、しっかりとポイントを押さえたうえで、最もメリットの多い購入方法を選択しましょう。

参考: