2019年12月26日

建機・重機のインターネットオークションが注目される理由とメリット

油圧ショベル(ユンボ)などの建機の写真

世界的に需要が高まり続ける日本製の中古建機・重機。でも、そうした大型の機械が実際どのように売買されているのかについてはイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか?

中古建機・重機の世界では、取引当事者同士が直接交渉をする相対(あいたい)取引もまだまだ盛んですが、売買方法として今特に注目を集めているのはオークションです。現地で参加者自らが商品を確認・評価する「目利き」が物を言い、多くのバイヤーが一堂に会して会場で入札する昔ながらの現車オークション方式も健在ですが、最近ではインターネットを活用したオークションも普及しつつあります。この記事では、そんな建機・重機のオークションにはどのような種類と特徴があり、インターネットの活用によってどのようなメリットが生まれているのかをご紹介します。

建機・重機のオークションもいろいろ

建機や重機の売買方法としてオークションは出品者・購入者の双方から人気が高く、近年取引量が増えています。しかし、一言でオークションといってもさまざまな種類があり、その特性もそれぞれ異なることはあまり知られていません。
ここでは、開催場所や入札方法、商品に関する情報の確認方法などを軸に大きく四つに分けてご紹介します。

パレードオークション

パレードオークションは最も古くから行われてきたオークションの形式の一つです。パレードは行列を意味し、その語源は「見せるために並べる」という意味だとされています。その名の通り、パレードオークションでは建機や重機の現物を並べて展示し、会場で競売り(せりうり)形式の入札会を行います。

この形式のオークションでは、参加者が自ら会場へと足を運び、その目で中古建機・重機の状態を確認して、その場で入札するのが一般的です。国内で行われているパレードオークションでは、原則として売買を含めすべてオークション会場で行われるため、インターネットを含めた遠隔入札は基本的にありません。

また、こういった現地でのオークションでは、参加者が建機や重機の現物を自ら確かめることが前提とされています。そのため、第三者の専門家が商品状態を評価した書面である鑑定書がついていないことが多く、自らの目利き能力での売買が基本となります。

国内で開催されるパレードオークションの代表例として、SOGOオークション、 NORI&GUIAオークションなどがあります。

テンダーオークション

テンダーオークションでは、参加者は入札価格を記入した用紙を期日までに入札箱に投票します。入札期間中は、入札価格は公開されません。定められた期日に開札され、最高額をつけた参加者が落札、購入する仕組みです。その入札の仕組みから、クローズド入札とも呼ばれます。購入者は現物を確認してから入札するのが一般的で、Faxでの入札を受け付けているオークションもあります。

期日までに入札すればよいことから、参加者は開催期間中に商品をじっくり確認することができます。また、出品者からしても、広く入札を受け付けることができる点が特徴ですが、その一方で、売買成立まで時間がかかります。また、パレードオークション同様に、参加者の目利きによる入札が前提のため、鑑定情報が用意されていないことが多い点にも留意しましょう。

国内のテンダーオークションの代表例として、YUMACオークションやコベルコ建機インターナショナルトレーディング(KIT)があります。

現地オークションをベースに一部インターネットを利用したオークション

パレードオークションやテンダーオークションへのインターネット経由での入札を可能にしたものと捉えるとわかりやすいでしょう。

中古建機・重機はオークション会場にあり、参加者の多くは会場へと足を運びます。インターネット上で入札は可能ですが、インターネットだけで得られる商品情報は多くないため状態を判断するのは難しく、やはり自分の目で確認するのが一般的です。鑑定情報が公開されている場合もありますが、それはあくまでも補助というレベルであり、やはり目利きを重視しています。

国内開催の代表例として、T.H.I.オークションやリッチーブラザーズオークションが有名です。

取引の新しい形として普及しつつあるインターネットオークション

一方で、インターネットの利便性を重視し、そのメリットを最大限に活用した新しいタイプのオークションが注目を集め、それと同時に需要も高まっています。

近年、個人間売買が可能なインターネットオークションの利用が増えていますが、国内最大級のネットオークション「ヤフオク!」における中古建機・重機の取引も年間約60億円規模に達し、業界内でも非常に大きなマーケットへと成長しています。しかし個人間売買が可能なインターネットオークションでは、当事者同士に委ねられる事柄が多く、取引が円滑に終了する保証に欠けます。金額が大きい中古建機・重機では、取引時のトラブルによる損害・損失は絶対に避けなければなりません。こうした部分が、「誰でも参加できる」インターネットオークションの懸念すべき点と言えます。

一方で、所定の条件を満たした会員のみが参加できる中古建機・重機専門のインターネットオークションは、個人間売買可能なオークションに比べて安心して出品・入札できるシステムを整えており、確実な取引を可能としています。さらに、取引における大きな安心材料となるのが鑑定情報です。インターネットオークションの中でも、信頼できる鑑定情報と詳細な商品写真が開示されている場合には、現地に足を運ばなくても十分な商品情報を得られます。出品者サイドは商品を会場に展示する必要がないため、現場視察を何度も調整する必要もなく、ヤードに保管した状態で出品することが可能です。

こういったインターネットで完結するオークションとして、JENオークションやALLSTOCKERオークション(オールストッカーオークション)が国内の代表例として挙げられます。

中でもALLSTOCKER(オールストッカー)は信頼できる鑑定情報と売買成立後のサービスについても好評です。落札した商品について、JENでは港までの配送、ALLSTOCKER(オールストッカー)では指定場所までの配送と、それぞれ特色があります。

建機・重機のインターネットオークションを使うメリット

では、実際にインターネットオークションを利用するのはどのような人で、そこにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

売る側(出品者)のメリット

オークションでよい売買を成立させるためには、売り手は買い手のニーズをつかむ必要があります。また、資金繰りを考えると売買成立のスピードも決して無視できません。ここで、インターネットオークションの特徴である「遠方からも瞬時に接続できる」という点が、大きなメリットとなるのです。

また、中古建機・重機のオークションは日本に限らず、世界中が注目する分野です。特に、インフラを含めた大規模な開発の進むアジア諸国を中心に、性能や品質が良い日本製の中古建機・重機は人気が高まっています。こういった海外との取引においても、インターネットは距離というボトルネックを解消します。

さらに、インターネット上で完結するオークションの場合、会場展示の必要がありません。これは、現物を会場まで運搬する必要がないという大きなメリットを生み出します。建機・重機を運搬する際には少なからず費用がかかり、万が一売れなかった場合には往復の運搬料がそのままマイナスとなってしまいます。また、そのままでは車載できないような大型の建機・重機は分解してから運搬する必要もあり、こういった手間や費用が不要となる点もインターネットオークションで売る大きなメリットと言えます。

このように、インターネットオークションは距離・手間・費用の面でメリットがあり、国内だけでなく海外会員が存在しているケースも多いことから、手軽に最高値での落札を期待できます。

買う側(購入者)のメリット

インターネットの「遠方でも瞬時に接続できる」という特徴がメリットとなるのは、海外との取引だけに限ったことではありません。

国内では、オークション会場までが遠い地方の企業や中・小規模事業者にとっても、十分なメリットがあります。というのも、オークション会場までの移動にかかる時間と費用が必要なくなるのはもちろんのこと、少人数で運営する事業所では業務の停滞も避けることができるためです。場所を限定されずに全国の出品物を見られるという点は、インターネットオークションならではの大きなメリットと言えるでしょう。

また、オークションに参加する際の重要なポイントとして、買い手側はあらかじめ相場価格を把握しておく必要があります。一部のインターネットオークションでは、過去の落札価格が公開されていることもあり、相場と鑑定情報の比較も可能です。また、掘り出し物に出会う可能性や、最高値で入札を行えば必ず買えるというオークション形式のメリットは、インターネットオークションにおいても同様です。このようにインターネットオークションは、中古建機・重機を買う側にとってもメリットの多い取引形式と言えるのです。

インターネットオークションを上手く使うには

信頼できる正確な鑑定情報を開示するインターネットオークションの場合、トラブル発生の可能性が極めて低いと言えます。それは、売る側・買う側の両方にとって大きなメリットです。

ただし、鑑定方法があいまいだったり、入札から運送までのシステムが整っていなかったりするオークションもあるため注意が必要です。鑑定方法がオークションによってまちまちであることを理解したうえで、出品や入札の方法をしっかりと確認する必要があります。特に会場での現物確認を前提としたインターネットオークションでは、公開されている鑑定情報が重要視されていない場合があることも考慮しておきましょう。

また、個人間売買が可能なインターネットオークションでは、判断材料が写真と売り手の主観による説明文のみとなることも多いため情報の正確性を確かめるのは至難の業です。偽物の商品や状態がよくない商品が紛れ込んでいる可能性もあり、十分な注意を払わなければ思わぬトラブルに巻き込まれてしまうこともあります。

一方、会員制の中古建機・重機専門インターネットオークションは与信がないと参加できない場合が多く、安心して売買できる反面、参加方法などについて事前にしっかりと確認しておく必要があります。

また、出品時には手数料の額や計算方法にも注目しておきましょう。インターネットオークションでは、出品時に定額での出品手数料がかかり、落札時に「落札額の●%」という形で利用料金が計算される方式が一般的です。例えば、出品手数料が5,000円、落札時に落札額の7%といった形で設定されているオークションがあります。

中古建機・重機を安心して売買できる最適な仕組みのひとつ

現地での展示が必要となる現車オークションでは、中古建機・重機を会場に運搬する必要があり、その費用は想像以上に高額です。クレーンのような大型の機械では、解体や組み立てのために予想外のお金がかかることもあります。そのうえ、オークションという売買形式の性質上、もし売買が成立しなければそのコストと労力は水の泡です。

しかし、普段の置き場から機械を動かすことなく出品できるインターネットオークションであれば、そのような心配はありません。これは、出品者にとって嬉しい仕組みでしょう。また、購入者は遠方からでも入札が可能であり、会場までの移動費用と時間を要しません。このように、建機・重機のインターネットオークションはその性質上、出品者・購入者双方にとってメリットが大きい取引方法です。また、正確な鑑定情報としっかりとした取引方法が整備されたインターネットオークションであればなおさらです。インターネットオークションは、決して安くはない中古建機・重機のような商品を安心して売買できる最適な仕組みのひとつと言えるでしょう。

インターネットオークションの参加方法

実際にインターネットオークションでは、どのような手順で中古建機・重機の取引が行われるのでしょうか? 以下ではALLSTOCKER(オールストッカー)を例にその流れをご紹介します。

インターネットオークションで建機・重機を売る

信頼性のあるインターネットオークションでは、その利便性を活かして手軽に出品できるように工夫されているほか、商品情報などの正確性にも配慮されており、取引上のトラブルを防ぐような仕組みが用意されています。

例えば、ALLSTOCKER(オールストッカー)には、下記のような特長があります。

  • 品質チェック、決済、運送手配、出品者・バイヤー間のコミュニケーションに至るまで、ALLSTOCKERによる全面的なサポートを受けることができます。
  • 中古建機・重機の専門家による鑑定を受けることができ、その内容は鑑定レポートとして商品情報に付されるので、落札者からの思わぬクレームリスクを下げることができます。
  • 建機・重機の保管場所から直接出品することができるため、出品時の運搬費や解体コストがかかりません。
  • ALLSTOCKER所定の審査基準をクリアした、国内外のバイヤーがオークションに多数参加するため、好条件で成約できる可能性がアップします。

インターネットオークションで建機・重機を買う

中古建機・重機のオークションは、一般的にはプロバイヤー向けのものです。与信がなければ参加できないことも多く、建設会社ならどこでも参加できるというものではありません。ただし、ALLSTOCKER(オールストッカー)やJENなど建設会社が参加できるオークションも一部には存在します。

最新のシステムが導入された上記のようなインターネットオークションでは、現車オークションとは比較にならないほど簡単に取引が可能です。例えば、ALLSTOCKER(オールストッカー)には、以下のような特長があります。

  • ALLSTOCKER所定の審査基準をクリアした日本全国の出品者が参加するので、ここでしか手に入らない機械が出品されることがあります。
  • スマートフォン・PC完全対応のビッドアップ式リアルタイムオークションなので、インターネット接続さえあればいつでもどこからでも入札をすることができます。
  • 現車オークションと異なり自宅や職場から入札できるため、移動費や宿泊費がかからず、秘匿性も高いです。
  • 商品は専門家による鑑定レポート付きなので、安心して入札することができます。
  • 予約入札、即決入札、複数商品への並行入札など、オンラインならではの便利機能が利用できます。
  • 品質チェック、決済、運送手配、出品者・バイヤー間のコミュニケーションに至るまで、ALLSTOCKERによる全面的なサポートを受けることができます。

まとめ

売り手にとっては……

  1. 高額な運送費や解体費がかからないのでお得!
  2. せっかく会場まで運んだのに売れ残るようなリスクが無くて安心!

買い手にとっては……

  1. わざわざお金と時間をかけて会場に足を運ばなくてよいのでお得!
  2. 会場まで行ったのに落札できない、なんてことも無いので安心!

但し……

中古建機・重機のような大きな買い物だからこそ、専門家による客観的な鑑定情報があり、取引方法も整備されたサービスを利用することが重要!

それぞれのオークションの特徴をしっかりと理解して、満足のゆく売買をしましょう!

参考: